マジ卍祭り――体育祭は、本来ならば10/24に行われるはずだった。
然し、突如として襲来したマジ卍台風でやばたにえんでぴえんでぱおんな結果となった為に、希望ヶ浜学園に所属したイレギュラーズ――否、特待生達は台風を撃退し、鮮やかに晴れた体育祭を手に入れたのである!
「さぁて、やってきました体育祭!」
にゃんと嬉しい事だろうかと希望ヶ浜学園のジャージに身を包んで潜入中の綾敷・なじみ。眸をきらりと輝かせた彼女はアウトドア派らしい。
「まあ、学園行事は大事ですからね」
そう頷いたのは音呂木・ひよのであった。台風襲来の際には低気圧に世界が滅びるのではないかという魔王の形相を浮かべていたが今日は涼やかにもジャージ姿である。
「さて、イレギュラーズさん。これが競技一覧です」
ひよのが差し出したのは様々な競技が一覧となっているプリントであった。
ハートを投げ入れる玉入れ、チーム対抗障害駅伝に、騎馬戦……。
勿論、お弁当はお忘れ無く。食事の後は[[自分が障害になれる障害物競走>https://rev1.reversion.jp/scenario/detail/4575
]]に出場するのだって良い。
最後は後夜祭! フォークダンスで締めましょう。
夜妖の出現にも注意しなくてはならない。例年、お弁当を奪われる珍事が発生しているらしい。競技側にも夜妖が現われる、亜組体操'sには注意されたし。そして、怪我人多数の夜妖と言う障害の出る障害物競走に関してはなじみが調査を行っているらしい
「他の競技ですか? 借り物競走や水鉄砲バトル、屋台巡りも楽しいですよ。
世界に絶望した乙女の涙を借りてこいとか、三年四組の田辺先生がふざけて行ってましたっけ……」
どんな借り物なのだろう――それでも、希望ヶ浜は面白おかしく体育祭を開催している。
個性が強い希望ヶ浜。イベントも大盛り上がりで間違いなしだ。
「イレギュラーズさんは何処へ行きますか? 折角台風が過ぎたんですから、おもいっきり楽しみましょう?」
……勿論、ひよのはローレットのことに関しても詳しい。この再現性東京では外に目を向ける人間は少ないが彼女は一応でも『外部との連絡係』をになっているからだろう。
故に、カムイグラでは国家揺るがす決戦が行われ、ラサでも盗賊団の暗躍が目立っていることを彼女は知っている。
少しでも肩の荷を下ろして貰えれば――そう願わずには居られないのだろう。
「さあ、イレギュラーズさん。先ずは何処へ行きますか?
廻達は早くも屋台で酒盛りを始めそうな勢いですけれど……ふふ、今日はお祭りなのですから、楽しんで下さいね?」
*再現性東京でマジ卍体育祭が行われています!