終焉(ラスト・ラスト)という勢力を構成するのは混沌における徒花、滅びを司る『魔種』なる存在です。
魔種とは、一言で言えば神託の予期した破滅を真に望む存在であり、その為に暗躍していると言えます。
『七つの大罪』と呼ばれる特に強力な個体が存在するともされていますが、真偽は定かではありません。
各国都市部や村々、国の支配の強く及ばない辺境、時にはダンジョンの中等、影のようにいたる所に潜んでいます。
魔種は純種が反転、変化した存在です。
魔種は大いなる狂気を抱いており、関わる相手にその狂気を伝播させる事が出来ます。強力な魔種程、その能力が強く、魔種から及ぼされるその影響は『原罪の呼び声(クリミナル・オファー)』と定義されており、堕落への誘惑として忌避されています。
魔種は通常の純種を大きく凌駕する能力を持っており、通常の純種が『呼び声』なる切っ掛けを肯定した時、変化するものとされています。
魔種はイレギュラーズと似た能力を持ち、自身の行動によって『滅びのアーク』に可能性を蓄積してしまうのです。(『滅びのアーク』は『空繰パンドラ』と逆の効果を発生させる神器です)
世界の西端、影の領域に本拠があるともされますが、戻ってきた人間が居ない為に不明瞭です。
魔種の発端を含めた多くは謎に包まれたままですが、一説には原始の魔種が王として君臨しているという説もあります。
現世界観・そして滅亡回避における明確な敵である事は疑う余地もありませんが、魔種は(滅びの目的は別にして)実は別段神に敵対的という訳では無いようです。
皮肉な話ですが、彼等は彼等で神なる高位意思の存在を認めていますし、それ自体を害する事が目的ではないようなのです。
・イレギュラーズにとって魔種はまず間違いなく倒すべき敵です。
・彼等の存在は無辜なる混沌を歪め、大きな不幸と混乱を招き、空繰パンドラの可能性を減じ、滅びのアークの可能性を高めます。
・その上、魔種は先述の『原罪の呼び声(クリミナル・オファー)』によって周囲に狂気を伝播させます。
・世界を救済するという目的にしろ、人々の暮らしを守るという目的にしろ、魔種の存在は魔種以外に益しません。
・魔種は『反転現象』から生まれるとされていますが、それを生じるのは純種だけです。旅人は狂気の影響を受ける事はありますが、現在まで魔種化したという報告はありません。
・反転現象の発生は純種である限り、イレギュラーズであるかないかは関係ありません。プレイヤーキャラクターが万が一『原罪の呼び声』を受けた場合は……?
・魔種のイラストは関係者イラスト等によって作成する事も出来ます。
・元となった種族(純種)の特徴をある程度残しますが、それ以外のイラストセキュリティは公序良俗等に抵触しない限りはほぼ自由です。怪物でも、人間形でも自由です。