「状況を確認する。本機は現在、街角で注目を浴びている。
……行く先々、口々に言われる『まさに浪漫』とはなんなのだろうか」
「わたくし、浪漫は分かりませんけど、注目されるのは何だかくすぐったいですわね」
※こっちはこっちで大注目されている!
「えっと、その。人の多い所は少し苦手なんですが……」
「すら、すら~すら、すら~(少しは慣れはしましたけれど……)」
「それだけ特異運命座標(イレギュラーズ)は期待されてるのよね。
いきなり責任重大な感じにされてるけど……まぁ、仕方ないか」
「ボクは楽しみだよ。プレッシャーはあるけど、そういうのワクワクするよね」
※説明しよう! 主人公はアバター切り替えが出来るのだ……ステシ見て!
「な、何か違和感が……男の人? 女の人……?
……う、うう。色々不安なのです……」
「やっぱり、なるようにしかならない――
こういう時はゆっくり構えていればどうとでもなるものなのです。
一先ず、全て捨て置いて午後のお茶にでもするのが良いのです」