「我が組織への討伐依頼が布告されたか」
悪の秘密結社ネオフォボス!
ここは幻想支配をもくろむ彼らの秘密基地である。
強欲の魔種ナンイドナイトメアによって強化改造された通称『怪人』たちはいくつもの幻想支配計画を進めていたが、その全てを停止して各地の怪人たちが集結していた。
それもすべて、放蕩王と揶揄されるフォンデルマン三世が突如にしてネオフォボス討伐依頼を国中に布告したことが原因であった。
「うつけの王と思っていたが、我らが水面下で進めていた幻想支配計画に気づくとは、やはり先代王の血は侮れませんな」
「ギギギ……ニンゲン、コロス……エサ……クラウ……!」
跪く幹部怪人たちが口々に想いを述べた。
「やはり王城爆破計画を先に進めるべきだったのだ」
「首都蒸し焼き計画の方が先だ」
「幻想サバンナ化計画が最も実りがある」
「ナイル側……幻想……ナイル側……!」
「アイドルコンサートしよ! ね!」
「NOJAAAAAA!!」
「静まれ」
手を翳すナンイドナイトメア。
その威圧。
その恐怖。
魔種であることを差し引いてもあらがえぬプレッシャー!
「攻め込まれているならば仕方あるまい。
総員、王国に雇われた冒険者……そして世界の希望であるローレットを撃滅するのだ!
さすれば滅びのアークも増大し、幻想支配計画に王手をかけることも可能であろう」
「なるほど……!」
「さすがはナンイドナイトメア様」
「そしたらいつでも踊れるね! もぐもぐ」
「NOJA!」
「さあゆけ……秘密結社ネオフォボスの精鋭たちよ!
このアジトを、奴らの墓場にするのだ!」
――秘密結社ネオフォボスとの最終決戦が開始されました!