混沌世界を俯瞰する空中庭園――天空神殿には何時からその場所に居るかも知れない少女が住んでいます。
ざんげと名乗るこの少女は、『神託の少女』という混沌における特殊な立場を持つ存在です。
混沌に強制召喚された(プレイヤーキャラクターの)旅人はまず最初にこの天空神殿に出現します。又、純種が特別な運命を背負う場合(純種がPCたる場合は必ず後天的にその運命を発現します)、発現した時点でやはりこの天空神殿に召喚されます。
ざんげは少なくとも百年以上前から存在を確認されており、彼等『特別な運命を背負った人々(=プレイヤーキャラクター)』の水先案内人となります。
ざんげは天空神殿に存在するワープポータル的な施設でその時繋がっている国々の首都の『ギルド』にプレイヤーキャラクターを運んでくれます。プレイヤーキャラクターは同じく首都のギルドから天空神殿に戻れますが、プレイヤーキャラクター以外は神殿に入る事は基本的にありません。(極稀に強制召喚の『バグ』が起きる事はあるようです)
さて、問題は何故旅人や特別な運命を背負った純種が『神託の少女』の下に召喚されるか、です。
混沌の神(と便宜上称します)の『お告げ』を受けたざんげは、未来時間において混沌世界が完全なる消滅を迎える事を知っています。
この予言は絶対的なものと認識されており、本来不可避である確定的事実です。又、全ての世界を内包する混沌の消滅は他世界全ての消滅とイコールします。
絶対的破滅確定状況――通称『観測値D』を回避する為に必要とされるのが『破滅の確定未来を覆す程の膨大な可能性を集めること』です。
PCたる旅人、純種が背負うべき前述の『特別な運命』こそがその可能性の蒐集に必要な唯一最大の能力なのです。
https://www.reversion.jp/2017/01/26/a-girl-of-the-oracle-and-an-player-characters/