魔種と呼ばれる極めて特殊な存在と、彼等に影響を受けた旅人(破滅主義者)で構成された国家とも呼べない勢力です。
一言で言えば神託の予期した破滅を真に望む存在であり、その為に暗躍していると言えます。
『七つの大罪』と呼ばれる特に強力な個体が存在するともされていますが、真偽は定かではありません。
各国都市部や村々、国の支配の強く及ばない辺境、時にはダンジョンの中等、影のようにいたる所に潜んでいます。
魔種は純種が反転、変化した存在です。
魔種は大いなる狂気を抱いており、関わる相手にその狂気を伝播させる事が出来ます。強力な魔種程、その能力が強く、魔種から及ぼされるその影響は『原罪の呼び声(クリミナル・オファー)』と定義されており、堕落への誘惑として忌避されています。魔種は通常の純種を大きく凌駕する能力を持っており、通常の純種が『呼び声』なる切っ掛けを肯定した時、変化するものとされています。
魔種はイレギュラーズと似た能力を持ち、自身の行動によって『滅びのアーク』に可能性を蓄積してしまうのです。(『滅びのアーク』は『空繰パンドラ』と逆の効果を発生させる神器です)
世界の西端、影の領域に本拠があるともされますが、戻ってきた人間が居ない為に不明瞭です。
魔種の発端を含めた多くは謎に包まれたままですが、一説には原始の魔種が王として君臨しているという説もあります。
現世界観・そして滅亡回避における明確な敵である事は疑う余地もありませんが、魔種は(滅びの目的は別にして)実は別段神に敵対的という訳では無いようです。
皮肉な話ですが、彼等は彼等で神なる高位意思の存在を認めていますし、それ自体を害する事が目的ではないようなのです。