ギルド『ローレット』は幻想(レガド・イルシオン)という国に根を張る巨大な冒険者ギルドです。
幻想に存在はしますが、ローレットの本質は『超広域を顧客対象とした何でも屋』です。
普通ならば存在している国の政治的影響等を免れない所ですが、ローレットは『特異運命点』を支援する為に存在しているので、『ギルド条約』によってかなりの独立権が守られています。後述する幻想は信仰心が比較的高く、神託に対しても真摯なので活動がしやすいという理由で設立場所に選ばれました。
ローレットは設立から二十年程が経過しています。ローレットを設立し、現在まで取り纏めているのはレオン・ドナーツ・バルトロメイという男です。
ローレットは超広域(=主に混沌世界の人類踏破地域)を舞台に活動していますが、活動の容易さと危険度を鑑みて世界にやって来たばかりの旅人や、駆け出しの純種の冒険者には幻想近辺での仕事を斡旋するようにしています。
ローレットの扱う仕事は善であり、時に悪でもあります。ローレット及びレオンは『混沌世界にやがて訪れる破滅的結末』を回避する事にとても熱心ですが、その究極的目的の前には目の前の善悪は気にしない事が多々あります。可能なら善行をした方が寝覚めは良い、位の感覚です。実際の所、現実的観点から見た時『特定の理念に拠らない仕事の受け方をしている事』が独立性を保持する役にも立っています。