無辜なる混沌の『大陸』の北部に位置するゼシュテル鉄帝国は広大な領土を誇る軍事帝国です。
 古代文明とも呼ばれる伝説の息づく大陸北部は失われた技術が未だ埋もれたまま残されているようです。
 これらの一部は軍事利用されており、『極めて先進的な古代兵器』を軸とした破壊力は歩兵の強さと共に鉄帝軍事力の両輪となっています。
 鉄帝は一説に古代技術の粋、機械生命体の末裔とされる『鉄騎種(オールドワン)』という機械種が主要な人口を占めています。
 鉄帝は国土の大半が厳しい気候にさらされる北部地域に位置しており、経済的には非常に脆弱です。
 鉄騎種は過酷な環境に適応する能力を持つと同時に、苛烈にして強靭な肉体を誇り、国民性もあって存続の大きな問題にはなっていません。
 しかしながら、経済的に栄え、国と国民の困窮を救う事は彼等の悲願であります。
 鉄帝は南部に肥沃な領土を持つ幻想地域への南下作戦を繰り返しています。近年は弱体化の著しい幻想ですが、鉄帝の場合、愚直とも言えるその性質の問題もあり、これまでのらりくらりと搦め手を得意とする幻想を攻略出来ずにいます。天義(聖教国ネメシス)や傭兵(ラサ傭兵商会連合)との紛争や介入も悩みの種です。
 鉄帝の大きな特徴は国民性が非常に(特に個人の)武力を愛好するという点にあります。
 何と鉄帝では、国家元首である皇帝位さえ個人の武力によってのみ決定されるのです。
 鉄帝の皇帝は誰よりも強くある事が求められます。現皇帝を倒した者が新皇帝を継ぐ、という分かり易すぎる程に分かり易いルールの基に継承が繰り返されていますが、国内は非常に安定しており、このルールを含めた様々な国家性について批判は殆どありません。
 現皇帝ヴェルス・ヴェルグ・ヴェンゲルズは現時点において通算百二十四回の挑戦者を退け、この内の何れも殺害及び処分していません。
 鉄帝国民の最大娯楽は大闘技場ラド・バウにおける死闘の観戦です。
 闘技場は複数のランクに分けられて開催されており、その上位に上り詰める事は非常な栄誉をもって讃えられる事です。現チャンプのガイウス・ガジェルドはスーパーチャンプ的位置に置かれていますが、これは『試合中の事故』により多くの不幸な結末が起きた事に起因します。
 鉄帝国民の関心事は、果たしてザーバとヴェルスとガイウスが対戦した時、誰が一番強いのかという点です。しかし、ザーバとガイウスは皇位に全く興味が無く、これまでに『夢のカード』は実現していません。

https://rev1.reversion.jp/backborn#

ジーニアス・ゲイム

 盗賊『蠍』事件で混乱する幻想。暗躍する商都サリューの王クリスチアン・バダンデール。
 謎の黒幕の差し金で、幻想の混乱を機と見た鉄帝は幻想と交戦。互いの主戦力をぶつけ合う戦争が起こった。この戦争で、ローレットは幻想、鉄帝、双方から助力の依頼を請け、盗賊『蠍』討伐と並行して、各々の意思で選択した国側につき、国同士の戦争に参加。ローレットに所属するPC達の行動が、戦争の勝敗を決める手助けになった。

出典元:これまでのお話。『ジーニアスゲーム』特設ページ。
https://rev1.reversion.jp/page/geniusgame

ジーニアス・ゲイム後の鉄帝国纏め

 力こそ全ての価値観で纏まった軍事大国。サーカス事件で力を示したローレット(イレギュラーズ)には興味津々の様子。幻想とは敵国同士だが、ここ暫く戦争は小康状態となっていたが、幻想蜂起事件で謎の黒幕からの差し金で幻想と交戦する事に。塊鬼将ザーバ・ザンザと暗殺令嬢リーゼロッテ・アーベントロートの対決は前線の話題に。幻想蜂起事件、戦場で直接ローレットの力を確認した鉄帝国はより強い興味を抱いたようだ。

出典元:これまでのおはなし。世界情勢変動。鉄帝(ゼシュテル鉄帝国)項目部分より抜粋。
https://rev1.reversion.jp/page/story


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