#author("2020-11-22T03:20:59+09:00","","")
*[[TOPログ]] [#ic93bc91]
#author("2021-03-21T18:12:48+09:00","","")

**色宝争奪戦 [#t0dc3ee0]
 ラサの砂漠地帯は広大だ。
 故に時折新たな遺跡が発見される事がある――そう、例えば以前のザントマン事件の際における『砂の都』の様な地が。
 FarbeReise(ファルベライズ)という遺跡群が最近見つかったのもそういう事だ。かの地には『願いを叶える宝』が眠っているとされる伝説があり……学者たちの調査によって、その伝説に類する『秘宝』もまた見つかった。

 それが『色宝』

 ファルグメントとも呼称されるソレは神秘を宿していた。もっとも、色宝単体では精々軽傷を治癒する程度の神秘性しか込められていないのだが……
 しかし複数集めた時にはどうなる?
 危険性が全くないとは言えない――そう判断したラサ商会連合は秘宝たる色宝の回収・管理を決定。ローレットにも度々依頼が舞い込んでおり、日夜ファルベライズから色宝が収集されている――が。
「で、出たぞ! 大鴉盗賊団だ――!!」
 色宝の潜在力に目を付けたラサの盗賊団……『大鴉盗賊団』は色宝を自らの手中に収めんと行動を開始したのだ。
 奴らは一体どこを根城にしているのか……神出鬼没に現れる彼らは回収された色宝を運ぶラサの一団を襲撃。色宝を強奪し、どこぞへと消える事件が度々発生していた。ファルベライズ遺跡群でも彼らが目撃されており、色宝を巡っての抗争は激化するばかり。

「――全く。面倒な事態を起こしてくれるものですね、連中も」

 ラサ商会の中でも屈指の有力者であるファレン・アル・パレストは思わず吐息一つ。
 色宝の存在が世に伝わり始めてから彼ら――大鴉盗賊団の活動は幾つか確認されており、自身も彼らの動向は注視していたが、最近特に著しい。キャラバンとして各地を放浪するパサジール・ルメスも襲われて、このままでは流通に影響がないとはとても言えない様な状況だ。
 憤慨する商人も大勢いる。
 故に始まりつつあるのが大鴉盗賊団への攻勢作戦だ。どこか、こちらの目の届かぬ所を拠点にしている奴らの位置を捜索し、大規模な攻撃の準備を整える。
 ただ攻撃そのものよりは広大な砂漠地帯の『どこ』にいるかを探し出す事の方が主な動きだろう。
 その為に商人達はあちこちから物資を取り寄せている真っ最中だ。今日も、ああ。幻想やら天義やら海洋王国から『''食糧''』や『''上水''』を入手し。各地では探索の為の『''労働力''』や『''金融資産''』をかき集めている。
 十分な量が集まれば奴らが如何に砂漠に潜もうと見つけ出す事は出来る筈だ――
「……尤も、それなり以上の物資は必要そうに感じますが」
 だが大鴉盗賊団とてそうそう見つかりやすい位置に拠点を置いたりはしていないだろう。場合によっては逃亡と再結成を繰り返す……あぁいたちごっこに成らないとも限らない。
 はたして一体どれ程の物資が必要になる事か、猫の手も借りたい程。
「――ふむ。そうですね、なら私も少し『彼ら』に協力をお願いしてみるとしましょうか」
 だからこそファレンは一計を案じた。
 それは、各地に領地を持つイレギュラーズ達へとも物資の取引を持ち掛ける事。
 各国サミットが行われてから随分と領地を発展させている者もいるようだ――彼らの力は決して侮れるものではなく、報酬を用意した正式な『取引』を持ち掛ければ協力してくれる者もいるかもしれない。
 ……そしてこれを機に、新たな商売先のルートも構築出来れば万々歳。
 どう転んでもファレンにとって損はないと、各地に使者を走らせるべく思案して。

 色宝を求め暗躍する大鴉盗賊団を炙り出す為の作戦が始まろうとしていた――

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''*領地で[[RAIDイベント『色宝争奪戦』>https://rev1.reversion.jp/territory/raid/detail/2]]が開始されています!''
 ''この結果により『ファルベライズシナリオ』に影響が生じる場合があります!''


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