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セイバーマギエルのクリア
HP | AP | 物理攻撃力 | 神秘攻撃力 | 防御技術 | 特殊抵抗 | 命中 | 回避 | 反応 | 機動力 | EXF | EXA | CT | FB | 追加効果 |
12386 | 1456 | 511 | 86 | 75 | 71 | 70 | 45 | 18 | 12 | 8 | 6 | 14 | なし |
【恍惚】の付与を最優先に行う。
【ブレイク】を持たないため【物無】で ほぼ無力化出来る。
称号『ラド・バウC級闘士』
記念品『ゼラーのメダル』
最後の一撃が、ゼラーの兜を跳ね飛ばす。
立ちこめる煙の中、【PC名】は次の一撃をぴたりと止め――
――勝者ぁ! 【PC名】!!! 新たなC級闘士の誕生だぁ!!
会場が土煙と喝采に包まれる中で、【PC名】はただじっと、ゼラーの顔を見つめていた。
覚えているだろうか。【PC名】が初めてラド・バウへ向かおうとした日の事を。
酒に酔った一人の老人『仕立屋』アルドーが絡んできた時の事を。
――お前さんごときがラド・バウに挑むなんざ、六十年は早い!
そんな事を言われ、戦いを挑まれた記憶はあるだろうか。
アルドーはふらふらで、よぼよぼで、千鳥足の小さな老人だったのではなかったか。
仕方なくあしらった時、アルドーが【PC名】の実力を認めてくれたのは懐かしい想い出だ。
それからアルドーは【PC名】のファン一号を名乗っていたのだった。
驚いた【PC名】にゼラーは告げる。
「左様、ワシはお前さんのファン一号、アルドーじゃよ。よもや忘れてはおるまいな?」
未だ立ち上る土煙の中、そう言ってゼラー・ゼウス――仕立屋アルドーはクカカカと笑った。
肩で息するこの老人は、今や立っているのもやっとであろう。
「さすがワシが見込んだだけのことはある。見事なもんじゃわい」
まあ、それはどうでもいいけれど。
「これからお前さんが背負うことになるC級闘士の看板は伊達ではないぞ。じゃがな」
転げる兜を手にしたアルドーの目が鋭く光る。
「この先は死地よ。心しておけ」
ああ、分かっている。
この老人は対戦相手が、C級で戦う事の出来る――命を失わぬだけの技量を持つか測っていたのだ。
ずっと、ずっと、一人で守ってきたのだ。
格下いじめのゼラー・ゼウスは、命の門番だったのである。
土煙が晴れた時、目の前に立っているのは、アルドーではなく、やはりゼラー・ゼウスであった。
「汝、見事なり!」
ゼラーが仰向けにゆっくりと沈む。鎧がぶつかるけたたましい音が反響した。
「【PC名】っ! やったじゃない!!」
大きな帽子を跳ねさせて、駆け寄ったリーヌシュカが【PC名】の手を掴み、天へ掲げる。
その笑顔はきらきらと輝いていて。
目の前で壮大にネタバレされたリーヌシュカは、けれどとても嬉しそうだった。